みん
サワ
イタリアの赤ワインって美味しいの?
そりゃあ美味しいです。ワイン文化が根強いヨーロッパの中でもフランス、スペイン、イタリアはワインの産地としてトップ3。
古くからワインが生産されているイタリアではワイン法なんてのもあります。イタリア基準の格付け(DOCG、DOC)、EU基準の格付け(DOP)が合わさって、それはもうややこしいったらない。ここでは言及しないでおきます(言及した記事を書くつもりもないですが)。
あと、イタリアでは全20州がそれぞれワインの産地だったりします。日本でワインの産地と言ったら山形県(甲州)と北海道(小樽)が有名でしょうか。日本で例えるなら、「47都道府県の全部でワイン作ってます!」くらい気合入ってるわけですから。州同士で切磋琢磨しちゃうわけですから。
そりゃあ美味しいです。
新世界とか旧世界とか何が違うの?
イタリアワインは「旧世界ワイン」に該当します。
と言っても、余程のワイン好きでもない限り「世界って1つじゃん?何言っちゃってんの?」と鼻で笑う方が多いと思います。私が勝手に言っているわけではないので、ここで旧世界(オールドワールド)ワインと新世界(ニューワールド)ワインについて少し触れておきます。
旧世界(オールドワールド)について
まずは旧世界。これは大昔からワインを作ってきたヨーロッパ界隈のことを指します。
- フランス
- イタリア
- スペイン
- ドイツ
- ポルトガル
- オーストリア
- スイス
- ハンガリー
- ギリシャ
とかです。日本でよく見かけるのはフランス、スペイン、イタリアが多いと思います。なのでその3国だけ押さえておけば、とりあえずワイン好きの雰囲気を取り繕うことができるでしょう。
作り方もEUの縛りなのか、伝統的な製法が基本のようです。味は上品なものが多く、渋み・酸味・甘味などの均整がとれたものが多い印象です(どちらかというとカッチリ系)。
正直な話、買ってみたら渋っしぶのカッチカチで大失敗というのも旧世界ワインに多いです。舌打ちしながらデキャンタで無理矢理酸化させたのもいい思い出です。しかし、良いものに当たると超旨いのも旧世界。しっかりリサーチして購入したいものです。
新世界(ニューワールド)について
大航海時代を経て、ヨーロッパから世界の各地でワインが作られるようになりました。ざっくりとですが、「新世界ワイン=ヨーロッパ以外のワイン」と認識しておけば問題ないでしょう。
- アメリカ
- チリ
- 南アフリカ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アルゼンチン
- カナダ
- 日本
特に、アメリカ、チリ、南アフリカはスーパーでもよく見かけます。新世界は旧世界と対照的に、どんどんと新しい手法を導入してワインを生産しています。なので「値段の割に超旨い」率が高く、コスパの面にかなり優れています。
味わいは旧世界に比べて、力強いものが多い印象です。酸味や甘味がはっきりしていて、カッチリさはあまり無いと思います。果実味がわかりやすいので、ワインをあまり飲まない方でも飲みやすいでしょう。
イタリア赤ワインのおすすめ教えて
おすすめと言えば、結局は特別の日に飲んだものか、最近飲んだ中で美味しかったやつになっちゃいますよね。結局それが記憶に新しくて鮮明なもので。
先日、小田原のイタリアンレストランで出してもらった『トッレ・ドルティ ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレ』をおすすめします。名前長いでしょ?イタリアワインて大体長いんです。多分生産者も全部は覚えてないじゃないかな。
そのイタリアの赤ワイン、どこで飲んだの?味は?
『トッレ・ドルティ ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレ』は、小田原の「Morizo」というイタリアンで出してもらいました。ワインの話とそれますが、モリゾーピザはアジの干物が乗っていて抜群にうまかった。
ワインの味はというと、ちょっと干しブドウ感がありつつ、ブラックベリー系の果実味とほんの少しスパイス感も感じられバランス良くまとまっていました。
調べてみると、陰干し(アパッシッメント)ブドウが使われているそうで、それが干しブドウ感に繋がったんですかね。渋みや酸味などどれかが目立ってるみたいなことが無くて、香りはスパイス感のある華やかさだったので、イタリアンなら大抵どの料理にも合うと思います。お店がこのワインを置いている理由がわかる気がします。
トッレ・ドルティヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレの価格
価格はレストランによってまちまちだとは思いますが、オンラインショップなどで買うなら3,000円程度のようです。
普段飲みとしてはちょっとお高めなので、ちょっと良いことがあった日用に買っておくのがいいかもしれません。
トッレ・ドルティヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレに合う料理は?
とにかく味がバランスよくまとまっているので、イタリアンならなんでも合う気がしています。
- ピザ
- 肉のロースト
- トマト・クリーム系のパスタ
- 実際に合わせていないけど何なら魚も…?
ご自宅で飲む場合なら、中華との相性もよさそうです。気の赴くままUberしてもほとんどの料理に合わせられると思います。
赤ワインの豆知識をちょろり
ここまで、先日飲んだイタリアの赤ワインの話をしてきました。ここでは補足として、ちょっとした講釈を書き綴ってみます。
初心者でも美味しく飲むには何で選べば失敗しない?
今回は特定の赤ワイン「トッレ・ドルティ ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレ」をおすすめしましたが、普段ワインを選ぶ際のポイントを知っておけば便利ですよね。迷わずサラッと美味しいワインを選べるだけで、連れにデカい顔ができると思います。
- ワインの渋み慣れしていないメンバーで飲むなら、新世界ワインが無難
- ブドウの品種は、カベルネ、グルナッシュ、ジンファンデルあたりだと外れにくい
- ピノ・ノワールは妙に軽くて空虚だったり、シラーは渋みが立っていたりする場合もあるので、ちょっと勇気がいるイメージ
初心者であれば、上記を何となく覚えておけば、そう外れることは無いはずです。スーパーや酒屋に行けば必ず新世界ワインがあるのでね。しかし、レストランなどでは旧世界ワインしか置いてないところも多いです。フレンチ、イタリアンなんかはまさにですね。そんな時どうするか。
料理を一通り頼んだ後、ワインのリストを持ってきてもらい、「今頼んだ料理に合うものはどれでしょう」と素直に聞きましょう。そういう店は大抵お店の思惑があってそれらのワインを仕入れているので。堂々と聞けばむしろ玄人っぽく見えます。
…あ、あと、本ブログを参考にするのもおすすめですよ!
おすすめのワイングラス
今回紹介したイタリア赤ワインであれば、味も香りも骨格がしっかりしているので、ピノ・ノワール用みたいな大きなものである必要はないかと思います。できれば薄口のグラスのほうが飲みあたりが良いのは間違いないでしょう。
以下なんかはお店で提供されたものと似た形状で、ちょうどよいかと思います。
上記だいぶ高さがあるので、地味に収納に困ったしもします。なので、実用性を考えると、小ぶりで脚の無いタンブラーの様なタイプもおすすめです。
他に必要な道具はある?
ワインを楽しむのであれば、ワインオープナーも準備しておきましょう。最近は様々な価格帯で、オープナー不要のスクリュー式ボトルで販売されるようになってきました。しかし、大半のワインはコルクで栓されており、オープナー必須なのが現状です。
ハードルは高いですが、上記の様なソムリエナイフで抜栓できたら1番カッコいいです。何となく只者でない雰囲気を醸し出せます。
また、比較的新しいコルクはいいですが、年代物で抜栓が難しい程崩れやすくなったコルクも存在します。そんな時、以下のソムリエナイフは摩擦レスでスムーズに抜栓できるのだとか。
まあ、ロマンですよね。初心者には絶対に不要なのですが、私は次回のボーナス次第で購入するかもしれません。
正直、初心者の方が気軽にワインを楽しむなら以下が一番おすすめです。スクリューを差し込んだら、サイドのハンドルを下ろすだけで開けられます。飲みきれなかった時のストッパーが付いてるのも良いと思います。(飲み残したことが無く、使ったことは無いです)
まとめ:イタリア赤ワインにも美味しいものはある
ということで、最近飲んだイタリアの赤ワイン「トッレ・ドルティ ヴァルポリチェッラ・リパッソ・ スペリオーレ」の感想でした。イタリアワインは新世界、フランスワインに比べると飲む機会が少ないのですが、こういうチャンスがあると視野が広がるもんですね。
では、皆さんも興味があればぜひ飲んでみてください。
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