みん
サワ
ジンファンデルって?
そもそも「ジンファンデル」というのが、何なのか整理しておきましょう。カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールと同様、赤ワインの原料となる黒ブドウの品種名です。
この品種で作る赤ワインの特徴は、以下の様な感じ。
- ベリー系の香りだが比較的甘いラズベリーや、チェリーっぽい香り
- 渋み成分のタンニンが少なめ
- 果実感たっぷりな味わい
なので、結構好みがわかれる味かと思います。
かっちりと渋みがありバランス良くまとまっているワインが好みの友人は、「これちょっとジュースっぽくない?」と、物足りなげにボヤいたりします。その度に「そんなジュースがあるなら持って来てみろよ」と吹っ掛けていくのが楽しいわけですが。
「赤ワインに果実感がしっかりあってもいいよね」という人は、このジンファンデル、好きだと思います。
カルフォルニアのジンファンデルは安くても美味しい
ジンファンデルは「カリフォルニアを代表する品種」と言われたりします。
栽培面積がシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールに次ぐ、4位なんだとか。「4位で本当に代表してんのか?」と疑問を持つかもしれませんが、それは私だって持っています。とにかく、ジンファンデルはカリフォルニア代表なんだそうです。
というのも100年以上、ジンファンデルはカリフォルニア独自のブドウと考えられてきたそうです。だから、カリフォルニアを代表する品種、と。
だからカリフォルニアで大量生産されるジンファンデルは、安くても美味しいものが多い印象です。
カリフォルニア以外でもジンファンデルは美味しい?
カリフォルニアを代表する品種と考えられてきたジンファンデル。
30年ほど前、イタリアのプーリア地方で栽培される「プリミティーヴォ」と同一のDNAである旨が確認されました。
プリミティーヴォ=ジンファンデル…
はい、ジンファンデルはイタリア産も有名です。
ロピアで見つけた高コスパ赤ワイン
そんなジンファンデルですが、最近ではスーパーでもよく見かけるようになりました。しかもかなりの低価格で、何ならチリカベよりも安いものもあるほど。
チリカベの記事も書いておりますので、気になる方はこちら。
チリのカベルネは安いけど 美味しいよ【エラスリス・アコンカグア・キュヴェ カベルネ・ソーヴィニヨン】近所のスーパー、ロピアでも売っていました。飲んでみたのでレビューします。
Canyon Oaks Zinfandel(キャニオン オークス ジンファンデル)
その名も「Canyon Oaks Zinfandel(キャニオン オークス ジンファンデル)」。
さすがに安いだけあって、色は赤ワインにしては薄めのルビー色。この色合いからも、重厚さはほとんどなく、強い果実感が期待されます。苦手な人は苦手なんだろうと思い馳せながら飲んでいきます。
キャニオン オークス ジンファンデルの味と価格
味は「たっぷり果実感」。ちょっと甘めで酸味もしっかりしています。タンニンはかなり弱い。
筆者には「ワインは複雑さを楽しむ飲み物だから」と宣う知人もいますが、このジンファンデルは「どんな御託を並べようが、要はブドウ酒なんだよ」と一蹴する、だいぶ分かり易い味という感じです。
なので、「合わせる料理次第で、如何様にも美味しく飲めそうだな」と考えました。
ちなみに価格は「700円」ほど。コスパは抜群かと思います。
ジンファンデルに合う料理
ジンファンデルは、ベリー系が主軸の果実感が特徴かと思います。甘酸っぱいフレッシュな感じ。ものによってはスパイスの様な雰囲気を持つちょっと高級なものもありますが。
基本的には「甘口ソース」の料理によく合うと思います。
- お好み焼き、たこ焼き
- エビチリ
- とり、ブリなどの照り焼き
好き嫌いの分かれやすいジンファンデルですが、上記の料理と合わせることで食事全体の味のバランスが良くなります。結局、大概は苦手な人でも「あ、やっぱり旨いじゃん」となります。
ジンファンデルを美味しく飲むには(温度・グラス)
ジンファンデルをより美味しく飲むポイントも解説しておきます。
まずは温度。「12度くらい」がいいとされています。ぬるくてもキンキンでもイマイチ。ワインセラーがあると一番いいのですが、ハードル高いですよね。
冷蔵庫の野菜室に入れておいて、飲む30分ほど前に室温に出すとちょうどよいかと思います。野菜室がない場合は、冷蔵室から出して1時間くらいでしょうか。
一応おすすめの小さいワインセラーもあるのでリンク置いときます。一応。
次に、グラスもこだわれるといいですね。理想は以下の様な径が大きくて薄いもの。
香りが広がって、味もまろやかになり優しい飲み口になります。
とはいっても、収納場所や薄グラス特有の扱いの難しさもあります。なので、手軽さも重視するなら以下の様なタンブラータイプもいいでしょう。
まとめ:安いジンファンデルも合わせる料理次第
ということで、ロピアで見つけたジンファンデルのレビューでした。ぜひ甘口ソース料理と一緒に楽しんでみてください。
ではまた。