おすすめのシャンパンを知りたい人
本記事では、このようなご要望にすべて応えていきます。
- シャンパン(シャンパーニュ)の基本情報がわかる
- シャンパンの代表的なおすすめ銘柄がわかる
- 自分に合ったシャンパンの選び方がわかる
- シャンパンの基本的な扱い方がわかる
- シャンパンを美味しく飲むコツがわかる
サワ
シャンパン(シャンパーニュ)とは
まずはシャンパンの基本情報を確認していきます。シャンパンとスパークリングワインの違いがわかる方は、いきなり次章の「シャンパンのおすすめ銘柄9選」に飛んでいただければと思います。
シャンパンの作り方・製法
シャンパンと名乗るためには、AOC法というフランスの法律で定められた基準をクリアしている必要があります。
- 製造地域
- ブドウの品種
- アルコール度数
- 製造方法
指標としては上記の通りで、特に製造地域と製造方法が特徴的です。製造地域は、「シャンパーニュ地方」とかなり厳密に限定されています。そして製造方法は、「ビン内二次発酵」と呼ばれる伝統的な方法であることが条件です。
- 一次発酵(通常のワイン同様。アルコールと炭酸が発生)
- 熟成期間(炭酸が抜ける)
- ビン詰め
- ビンの中で二次発酵(アルコールと炭酸が発生)
上記のような流れでビン内二次発酵が行われます。炭酸ガスを注入するわけではないので、それだけ手間と時間がかかります。その分、きめ細やかな泡になり香りもたつわけです。
シャンパンとスパークリングワインの違い
「シャンパンとスパークリングワインは何が違うの?」という疑問をよく耳にしますが、ここまで読んでいただいた方はもうおわかりでしょうか。
- スパークリングワイン=発泡性ワインの総称
- シャンパン=AOC法を遵守したスパークリングワイン
このような関係です。つまり、シャンパンはスパークリングワインの一部ということです。
シャンパンのカロリー
シャンパンのカロリーは、グラス1杯で「80~100 kcal」程度です。糖質の少ない辛口(ブリュットなど)は低めで、糖質の多い甘口(リッチなど)は高めです。
シャンパンのアルコール度数
シャンパンのアルコール度数は11~12.5%程度が基本的です。
シャンパンのおすすめ銘柄9種類
では、ワインマニアの選ぶおすすめのシャンパンを紹介していきます。
おすすめシャンパン①:モエ・エ・シャンドン
モエ・エ・シャンドンと言えば誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。大手シャンパンメーカーのLVMHが手がける超人気ブランドです。
モエの味わい等の特徴
モエ・エ・シャンドンの一番の特徴はきめ細かい泡と飲みやすい口当たりです。辛口ですっきりとした味わいですが、27か月という長い熟成期間のおかげでなめらかさと奥行きも感じることができます。
モエの値段
スタンダードなモエ・エ・シャンドン アンペリアルの750mlの定価は6,930円ですが、ネット通販では4,000円程度で購入が可能です。本格的なシャンパンなのにお手軽価格なところもモエの魅力の1つですね。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
モエ・エ・シャンドンMoet&Chandonの種類や味おすすめシャンパン②:ドン・ペリニヨン
ドンペリの愛称でおなじみのドン・ペリニヨンですが、とにかく高いというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。本当のドンペリを知らずに飲まないなんて損ですよ。
ドンペリの味わい等の特徴
ドンペリの最大の特徴はヴィンテージと長い熟成期間です。良いブドウができた年にだけ製造され、最低でも8年間熟成させます。そのため、まろやかでバランスが良く誰が飲んでも美味しく味わえるシャンパンになっています。厳選された最高品質ですので、ハズレ年はほぼないと言われています。
ドンペリの値段
高い高いと思われているドンペリですが、実は16,000円ほどで購入できます。品質を考えたらこの値段はかなりのお得ですので、プレゼントやお祝いにおすすめですよ。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
ドン・ペリニヨンの価格や種類を徹底解説【高級シャンパン】おすすめシャンパン③:ヴーヴ・クリコ
ヴーヴ・クリコはクリコ未亡人という意味です。マダム・クリコが築き上げた最高品質のシャンパンを紹介します。
ヴーヴ・クリコの味わい等の特徴
丁寧に作られた高品質のシャンパンは、辛口ですがフルーティーな味わいです。50~60種類のブドウがブレンドされているので、複雑ながら絶妙にバランスが取れています。どんな料理にも合わせやすいので絶対失敗しませんよ。
ヴーヴ・クリコの値段
スタンダードなヴーヴ・クリコ イエローラベルの定価は7,810円ですが、ネット通販等では5,000円前後で購入が可能です。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
ヴーヴ・クリコの種類解説【美味しく飲むポイントも】おすすめシャンパン④:クリュッグ
KRUG(クリュッグ)はシャンパーニュの帝王とも呼ばれており、世界最高峰のシャンパーニュとして知られています。
クリュッグの味わい等の特徴
天候が目まぐるしく変わるシャンパーニュ地方では、年によってブドウの品質が大きく変化しますが、いくつもの年号、いくつもの区画のワインを調合することで、「毎年最高のシャンパーニュを造る」ことに成功しました。400種類以上のブレンドとフレンチオーク小樽による発酵で、クリュッグならではの複雑な味わいを生みだしています。
クリュッグの値段
クリュッグの代表作「クリュッグ グランド・キュヴェ」は32,000円前後で購入することができます。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
クリュッグ(KRUG)の種類・評価【最高級シャンパン】おすすめシャンパン⑤:ルイ・ロデレール クリスタル
1876年に、ロシア皇帝であるアレクサンドル2世が毎年自分専用のシャンパンを作るようにと要望し、作られたシャンパンは平底のクリスタルガラスボトルに詰められたことから「クリスタル」と名づけられました。
クリスタルの味わい等の特徴
自社畑のブドウのなかでも最高品質だけを厳選し、ピノ・ノワールを60%、シャルドネを40%でブレンドしているので、口当たりは柔らかく、フルティーな香りが特徴的です。温度が上がると徐々に香りが開くので、長く余韻を楽しむことができます。
クリスタルの値段
ルイ・ロデレール クリスタルの値段は30,000円前後です。少し高いなと思うかもしれませんが、厳選された最高品質のブドウしか使用していない手間暇かけたシャンパンなので、値段以上の価値がありますよ。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
ルイ・ロデレール クリスタルの味は?【シャンパン世界一】おすすめシャンパン⑥:サロン
サロンは単一ヴィンテージでシャルドネだけを使用することにこだわった職人気質のシャンパンです。
サロンの味わい等の特徴
単一ヴィンテージで単一品種のシャルドネのみ、シャンパーニュも「サロン ブラン・ド・ブラン」の1種類のみと徹底したこだわりの強いシャンパンです。最低でも10年は熟成されるため、芳醇な香りと最高品質が特徴です。
サロンの値段
サロンの値段は約10万円前後です。最高品質で希少価値も高いのでこの値段も納得ですよね。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
【奇跡のシャンパン】サロンの味・価格・評判など徹底解説おすすめシャンパン⑦:ソウメイ
ハートのロゴがかわいいでおなじみのソウメイ。キャバ嬢がシャンパンタワーをインスタにあげたことがブームの火付け役になったそうです。
ソウメイの味わい等の特徴
ソウメイの最大の特徴は「糖分」が大幅にカットされていることです。通常のシャンパンのおよそ半分量におさえられているためスッキリとした味わいが楽しめるだけでなく、カロリーを気にする女子にもおすすめです。
ソウメイの値段
スタンダードな「ソウメイ ブリュット ゴールド」の値段は23,000円程度です。ラベルも豪華でプレゼントに喜ばれること間違いなしです。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
人気シャンパン、Soumei(ソウメイ)の味・価格・種類おすすめシャンパン⑧:アルマン・ド・ブリニャック
スペードのロゴがトレードマークのシャンパン「アルマンド」。アメリカの有名ラップ歌手、ジェイ・ZのPVに使用されたことで一躍有名になりました。
アルマンドの味わい等の特徴
きめの細かい泡とクリーミーな口当たり、果実や花だけでなくバニラのような甘い香りが特徴です。奥行きの深い味わいで、余韻も長く楽しむことができます。アルマン・ド・ブリニャック ゴールドは、100 Best Champagne For 2010で、1,000種類以上のシャンパーニュの中から世界1位を獲得するほどの最高品質です。
アルマンドの値段
アルマンド ゴールドの定価は48,000円、ネット通販だと40,000円前後で販売されていることが多いです。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
高級シャンパン、アルマンドを紹介【味・価格・種類】おすすめシャンパン⑨:エンジェル
ボトルや箱のデザインがゴージャスな独創的な新しいシャンパンです。ブランドイメージとして「官能的」を押している珍しいメーカーです。
エンジェルの味わい等の特徴
アーモンドやバニラ、アプリコットなど甘くてジューシーな香りが特徴です。イギリスでおこなわれたソムリエ・ワイン・アワード2019で、エンジェルシャンパンはゴールドメダルを受賞しました。デザインだけでなく味もソムリエのお墨付きです。
エンジェルの値段
エンジェル シャンパン ブラックの値段は箱付きで35,000円前後です。とにかくデザインが素敵なので女性へのプレゼントに喜ばれます。
下記の記事で、さらに詳しく解説しています。
エンジェルシャンパンを徹底解説【味・値段・種類】シャンパンの選び方
上記で紹介したシャンパンを、さらにどうやって選んでいくかについて解説していきます。ぜひ、ご自分に合ったシャンパンを選んでみてください。
味わいで選ぶ(甘口・辛口、飲みやすい・クセあり)
シャンパンを選ぶ際に最も重要な指標は、やはり「好みの味か否か」でしょう。
- 甘口:リッチやドゥミ・セッコと表記
- 辛口:ブリュットと表記
- クセがなく飲みやすいフレッシュな感じ:モエ、ヴーヴ・クリコ、ドンペリなど
- 熟成されてクセがあるが根強いファンがいる:クリュッグなど
ザックリとですが、味のイメージとして上記の指標を知っておいていただけると良いかと思います。シャンパンをこれから飲んでみようという方は、スタンダードにクセがない辛口のものがよいでしょう。
色で選ぶ(定番の白、華やかなロゼ)
色で選ぶのもアリですね。
王道のシャンパンといえば白ですが、ロゼ(ピンク色)もかなり人気です。男性は理解しがたいかもしれませんが、ビジュアル面でロゼは女性に指示されています。確かに、シャンパングラスに注がれると、ロゼシャンパンは画的に映えますよね。ということで、女性と一緒に飲む際にはロゼも選択肢に入れてみましょう。
(参考までに、あっさりした魚料理~こってりした肉料理まで、ロゼワインは幅広く合わせられるという特徴もあります。)
用途で選ぶ(誕生日や結婚祝いなどの贈り物)
日本には「お祝い事=紅白」といった文化があり、贈り物に紅白のものが縁起がいいとされてますよね。なので、白シャンパンとロゼシャンパンのセットでプレゼントすると、だいぶお洒落で粋な感じになります。贈る相手がお酒好きなら、これで外すことはまずないと思います。
値段で選ぶ(高いシャンパン、安いけど美味しいシャンパン)
飲みのシーンによって値段で選ぶのも1つだと思います。
- カジュアル目な集まり⇒コスパ重視(モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコなど)
- 大事なお客様等⇒高級重視(ドン・ペリニヨン、クリュッグなど)
何となくの目安は上記の通りで良いかもです。
とにかくコスパ重視で高品質なシャンパンということなら、モエかヴーヴ・クリコがおすすめです。4,000~8,000円でしっかりしたシャンパンを楽しめます。特別な場面の場合は、2万円以上が相場の高級シャンパンを選ぶと、大きなインパクトを与えることができます。
飲む人で選ぶ(初心者なら飲みやすい有名どころを)
シャンパンを飲みなれていない方がいるかもしれないパーティ等に持っていく場合は、とにかくクセがなくて飲みやすいものを選ぶようにしましょう。
繰り返しになってしまいますが、万人受けする便利なシャンパンは、モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ、ドン・ペリニヨンです。クリュッグなどはワイン好きの席限定にしておきましょう。
サイズを選ぶ
炭酸が抜けてしまうシャンパンは、なかなか保存がききません。なので、一緒に飲む人数によって、最適なサイズを選びましょう。ここでは、サイズ別に目安の人数を解説していきます。
ミニボトル(200ml)
これは、2人で飲む際の「乾杯用」に最適です。シャンパングラス1杯が約100mlなので、2人で飲むとちょうど1杯ずつになりますね。また、最近ではミニボトルの紅白セットが手頃な価格なので結婚祝いなどのプレゼントに人気だったりします。
ハーフボトル(375ml)
こちらは2~3人で飲む際の乾杯用といった感じですね。お酒好きな2人で飲むのであれば、こちらのハーフボトルシャンパンと、赤ワイン750mlを買っておけばご機嫌なディナーになると思います。
フルボトル(750ml)
もっともスタンダードなのが、この750mlです。4~7人の乾杯用、あるいは2~3人でサクッと飲む用に調度いいサイズ感です。
マグナムボトル(1,500ml)
8人以上の飲み会であれば、このマグナムサイズを選ぶのも良いかもしれません。デカいのでインパクトは強いです。ただ、問題点としてはこれを立てて保存できる冷蔵庫がなかなか無いということでしょうか笑
シャンパンの基本的な扱い方
お好みのシャンパンを選ぶことができたら、実際に飲んでみましょう。ここで、基本的なシャンパンの扱い方をまとめました。ご参考までにお読みください。
シャンパンは冷蔵庫に入れがちですが、実は好ましくありません。ビンの中でゆっくりと二次発酵し続けている、いわば生き物ですので、最適な環境を整えましょう。
- 温度:10~15度
- 湿度:70%以上
- 暗所
- 振動がない静かな環境
具体的な条件は上記の通りです。四季のある日本でこれらを維持するのは大変ですよね。なので、おすすめは「ワインセラー」です。とはいえ、初めてワインセラーを購入するハードルってかなり高いと思います。なので、下記に私が愛用している小型のワインセラーのリンクを張っておきます。8本しか入りませんが、良いワインだけ入れておく分には充分活躍しています。
シャンパンの賞味期限
実はシャンパンにも賞味期限があります。厳密な日付指定ではないですが、「熟成期間=賞味期限」といった目安です。たとえば8年熟成のドンペリの場合、リリースが2017年だと、だいたい2025年までは美味しく飲めるという感じです。
しかし、これは最適な保管環境がある場合です。無い場合は購入後なるべく早く飲みましょう。
シャンパンコルクの正しい開け方
シャンパンを開けるのに、ソムリエナイフなどの道具はいりません。
- 栓を覆っているシールをはがす(とっかかりがあります)
- 左手でボトルの首を握り、親指で栓を押さえつける
- 右手で針金をゆるめてとる
- 右手でコルクをまわしながらゆっくり外す
内部から結構な圧力がありますが、「ポーン」という音が出ないようにするのが、スマートとされています。
シャンパンの持ち方・注ぎ方
下記が基本的なシャンパンの注ぎ方です。
- ボトルを持って、グラスにボトルの口を近づけて注ぎます。
- 基本的に片手で持ってOKですが、もう片方の手を飲み口付近に添えると安定します。
- 静かに注いでも泡が立ってくるので、2、3回に分けて注ぎましょう。
- だいたい6~7分目くらい注げばOKです。
なるべく泡が立たないように、静かに注ぎましょう。
乾杯のマナー
シャンパンは乾杯に使用される事の多いお酒ですが、シャンパンの場合、「グラス同士をぶつけない」ようにしましょう。ここがビールと違うところです。
というのも、ビールジョッキに比べて、シャンパングラスは薄いガラスでできており脆いです。グラス同士をぶつけて乾杯すると、グラスが傷ついたり割れる恐れがあります。乾杯にわざわざそんなリスク負いたくないですよね笑
なので、グラスを目線の高さまで上げて、「乾杯」と言えば充分です。
シャンパンをよりうまくする飲み方
お気に入りのシャンパンを、更においしく飲むためのポイントについて解説していきます。
シャンパンに合う料理・おつまみと楽しむ
シャンパンは優秀な食中酒でもあります。なので、料理やおつまみに上手に合わせましょう。
- フォアグラのパテ
- 塩味が少なくマイルドなチーズ
- 海鮮系のカルパッチョ
- 鶏肉や豚肉のソテー等
上記はほんの一例ですが、辛口(ブリュット)のシャンパンであれば、わりと幅広い料理に合わせることができます。特に、フォアグラのパテは、クラッカーやバケットを添えるだけで調理の手間もいらないので重宝しますよ。
最適な温度で飲もう
シャンパンによって若干の違いがありますが、最適な温度はだいたい7℃前後とされています。なので、飲む数時間前にはワインセラーから冷蔵庫に移しておきましょう。
また、飲んでいる最中にシャンパンの温度は上がり続けてしまいます。とはいえ、レストランのようにバケツに氷を入れておくのも、家庭では難しいですよね。なので、下記のアイテムがおすすめです。冷凍庫に入れて冷やしておいたスリーブを、ボトルにかぶせるだけです。準備も場所もいらないので、かなり手軽で重宝しています。
正しくシャンパングラスを選ぼう
シャンパングラスにも大きく2種類あります。
- 細身のフルート型:泡が映える。炭酸も抜けにくいのでトーク主体の飲み会ではコレ。
- 丸みのあるチューリップ型:シャンパン本来の華やかな香りを楽しむならコレ。
飲み会のシーンによって最適なものを選びましょう。ただ、個人的にシャンパン本来の香を充分に楽しめるチューリップ型の方がおすすめではあります。
下記の記事ではシャンパングラスの選び方やおすすめのシャンパングラスについて詳しく解説しています。
おすすめのシャンパングラスランキング【おしゃれ・可愛い】さいごに
ということで、おすすめのシャンパンを紹介しつつ、最適な飲み方を提案してきました。本記事の内容をご参考にしていただき、ぜひご自分に合ったシャンパンを探してみてください。
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